夏期の通風は間違っているのか?

夏期の通風は間違っているのか?
それでは日本の過去の家は全てダメだったのか?

とのご質問があります。

その前に通風ってググると

痛風とは、血液中の尿酸の濃度、尿酸値などが高くなることによって、主に関節部位へ腫れや炎症を発症する障害です。」

等と検索されますが(笑)、ここでいう通風とは窓をあけ風を通して涼しくする手法です。

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基礎断熱の危険性・・・ 学会論文から 

地域性(田園部、都市部も含む)がある事を強くお伝えします。←2017年1月加筆

今日が学会の大会最終発表日。それにふさわしい論文を読者に紹介。

今日で最終日になった九州で行われている建築学会の大会ですが、その最後ふさわしい論文をご紹介します。紹介する論文は今大会の選抜論文です。

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「緑の家」のエアコン 新たな空調計画 2016年版

2016年08月26日 表修正(顕熱換気除湿量修正)

この夏「緑の家」で室内の環境を実測しております。そこで今後の「緑の家」でのエアコンの設置計画が決まりました。エアコンはその特性が機種や時期によって変化するので今回は2016年版として2011年から5年後の変更計画です。

高い性能の高気密高断熱の家において、多くの設計者がエアコンの設置方法を計画するとき、主に冬の暖房時の暖房負荷を考えてエアコンを台数や位置を決め、冷房には緻密な計画をしないと思いますが、新潟県ではそれだけでは不充分で有るということがはっきりわかりました。

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お盆中のこと

浅間家の菩提寺は三条市の本町にある下の三条東別院の前にある輪宝寺です。

屋根全体が避雷針となっているらしく、この100年で何度か落雷はあったと思われる。

輪宝寺は鉄骨3階建ての最近のお寺の外観ですが、この東別院は火災で焼失後の明治39年(1906)に再建され102年を迎えます。木造で最高高さが25mを超える特殊建築物で、その壮観な屋根は地方の寺院としては圧巻です。

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家庭汎用エアコンの特性が変わったのか・・・

2年前から再熱除湿を止めるエアコンメーカーが増えてきております。これは先回2016年のお勧めのエアコンでご案内したとおりです。そして「緑の家」にお住まいの皆様から最近このような話を多く聞くようになりました。

「主冷房用エアコンを冷房運転にすると湿度が下がりにくい・・・」と

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西大崎の家 完成 その3

Ua値0.25w/m2kの超高断熱住宅

現在の当ブログの検索第2位が「冷房 床下エアコン」ですが、床下エアコンの冷房は以前から何度も書いているように薦めません夏季床下エアコンを使って何かをするなら除湿か再熱除湿運転で、冷房は薦めません。

超高断熱住宅と冷房・除湿・床下

西大崎の家は完成竣工したばかりで床下が高湿になっているので、完成見学会中は床下エアコンを使って再熱除湿運転をしておりました。
電気代の安い弱冷房除湿運転でも若干床下が冷たくなりますが、再熱除湿運転をすると床下内が24度くらいで維持されるため、一階の床温が下がらず一階での快適感がアップします。また梅雨時は床下を暖房運転することも今年から薦めております。

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昨日は前先生と1日一緒でビック発見!

移動途中の黒崎SAでミスト冷却が行われていたのでどんなに疲れいても撮影する前先生とソイルペディア社長佐藤さん。

昨日は朝から夜まで前先生と一緒でとてもビックな発見がありました。
それは・・・FRIR(フレアー)で撮ったある一枚の画像・・・。

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なぜ新潟県では夏期通風をしないのか 実測編6

8月1日緑字追記しました。

虫干をすると一瞬でRH(相対湿度)が10%も下がる。

「この押し入れのカビ防止は昔からある方法がとられており、それによってカビ害を防止しておりました。」・・・この説明です。

でも説明するまでもないかもしれません。
梅雨があけたら布団を押し入れから全部出して、布団と押し入れの内部を乾かす・・・当たり前の事です。

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なぜ新潟県では夏期通風をしないのか 実測編5

押入れには布団がつきもの。この布団や衣類が高性能の断熱材となる。

布団をいれている押し入れ・・・。

どこの家でも見る光景・・・

ここが床下の次にカビ発生となる場所です。

定説の北側ほどその可能性が高くなります。

ですがどうして押入れがかびるか深く考えている家の設計者は大変稀です。

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なぜ新潟県では夏期通風をしないのか 実測編3

「緑の家」の床下はRH50%以下を維持している。一方M邸はRH90%以上で横ばい。

表にして見るまでもありませんが、

24時間空調している「緑の家」の床下と、

ほぼ通風で暮らす基礎断熱を採用したM邸の床下のRH(相対湿度)を比較します。

どちらも外気の気温の影響をあまり受けない事が明白で、水平線のような湿度変化を示しているのが床下のRH(相対湿度)の特徴です。しかしM邸のRHは高いですね。

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なぜ新潟県では夏期通風をしないのか 実測編1

今日気づいた事務所の乾燥中ミカンに生えたカビ。

超高断熱で超高気密である「緑の家」の標準仕様で昨年から網戸がなくなりました(オプション扱い)。つまり夏季の終日通風と完全決別したわけです(春や秋は通風大好き)。その理由に実測から迫ります。

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超高断熱UA値=0.21w/m2の日ノ出町の家 魔法の給気フード

2013年に低炭素認定で県央地区第2番目の許可を得たUA値=0.21w/m2k(この数値は旧Q値ですと0.7w/m2K)の超高断熱住宅である日ノ出町の家の造園がようやく終わりましたのでその確認に伺ってきました。

緑が入ると「緑の家」のひとまず完成。さらに10年後が勝負!

家らしくなりましたね。屋根が低いので植林したばかりでも結構様になります。
なぜコンクリート塀が途中で終わっているのか?との疑問がこの完成形を見ると明らかになります。

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「て・こあ」でのある一日 八拾五 建具

初物・・・堅くて詰まっている「て・こあ」のミョウガ

ようやくミョウガの季節になりました。

「て・こあ」の周辺ではミョウガの集団が至る所に生えており、ミョウガは食べ放題・・・。家族みなが好きなこの薬味・・・もう一ヶ月前から「まだかな」とミョウガの藪に顔をつっこんで探しておリました。そしてとうとうその時がきました。

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床下エアコンによる冷房は慎重に 5

早速関西の建築士さんから写真を頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。

床下エアコンの除湿運転中にドレンを詰まらせたカビ玉。  黄色!新潟県はピンク。
今日は一日関東へ車で行っており先ほど帰ってきました。
往復500キロ以上で運転中は「風」のおかげでほぼ疲れがないのですが、帰ってくるとやっぱり体の力が抜けてしまいます。流石に年齢でしょうね。

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国の低炭素建築のプログラムで・・・

ほぼ国の最高研究機関となる建研のホームページ。

現在の省エネ法で定められたプログラムが定期的にバージョンアップしているので時々覗くようにしております。今回は28年の省エネ改正が反映されているかを見に行きました。

そこで大変驚くべき項目があることに気づきました。

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新潟県も夏の空気に・・・

気象庁HPから転載

「緑の家」のオーナーさん、

昨日から完全に24時間空調に移行してください。

朝方感じたのですが、いままでと空気の質がかわり湿気量が多くなったようです。上の予想天気図でもわかりますが、3日は九州の梅雨明け前のような気圧配置図ですムシムシの夏到来です。

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床下エアコン暖房は夏も使うと超低湿快適

2017年 5月 緑字追記 
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。

 

この3日間の床下暖房する為に暖房モードで運転した吹き出し空気の温湿度

床下暖房用エアコンが夏も活躍する事ができます・・・。

先回からお伝えしている

「床下暖房用エアコンを夏も暖房で使っちゃおー」

ということで実測データが取れました。

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夏至に暖房運転する床下エアコン??その2

2017年 5月 緑字追記 
床下暖房を夏期でも使うと温度ムラがなくなるので気持ちよいと言う事が推定される。超低湿だけが気持ちよいわけでない。

夏至に暖房運転する床下エアコン??の記事に対してコメントが多いので急遽「その2」を作りました。

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超高断熱とキッチン土間そして高基礎&床下収納 その2

200Φの4個の換気口。今年から小屋裏換気も棟換気から無難な妻換気に順次きりかえている。

UA値が0.3w/m2kと普通の家の3倍近い断熱性能があるのでとてもある意味「無難」とは言えませんが、考え方によっては10年後の断熱性能を見据えた家を「無難」とするなら・・・無難な家造りを目指す「緑の家」ですね。

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家富町の家 木の外壁開始

Q1住宅のアライさんとのコラボである「緑の家」。

現在足利市で建築中の「緑の家」・・・。多分栃木県の足利市および南部や群馬県北部の桐生市周辺では大変珍しい超高断熱住宅だと思います。その旧Q値は0.99w/m2Kを切り、UA値でも0.28w/m2Kと0.3を切ってきます。しかも準防火地域・・・。

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完成間近の「巻甲の家」

道路側は西であえて窓を設ける必要性が無かったので殆ど木の外壁のみ。

上り梁とハネダシ梁の組み合わせで柱を無くした玄関屋根。これは見た目だけでなく必要無い基礎とスラブの削減を行ってコスト圧縮を行っております。

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「無難」な愛される家を目指す「緑の家」③ 外壁その1

「石山の家」築8年の時の木の外壁。

雨の多い地域日本での 外観の「無難」さは殆ど屋根形状や素材できまります。そして脇役は外壁です。

外壁で無難な素材の一番は・・・

1.木材(主に杉などの針葉樹)

でしょう。

なんと言っても新築時よりも新築後10年経た時に味わいの出る素材は現実的コストを考えるとこれが唯一無二です。

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寺尾西の家 完成2 

デザイン担当はスタッフK。意図をくみ取ってそのまま図面化されている。上部に図面を透かす。

完成見学会の時には間に合わなかったオリジナルのテーブルが29日に納入されました。
素材はタモで、移動可能な食卓のデザインとしては究極のシンプルさです。

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