「 家の論評、業界裏話 」一覧

夏の室内湿度の研究がようやく始まるか? その2

この画像のソースは田辺新一先生のパワポ(JJJチャンネルのスクショより)

上図は人の快適性を作用する6つの要素。このうち4つは一般的としてとらえられる「空気温度」「放射温度」「RH(相対湿度)」「気流」となる。そしてそれ以外に自身でコントロールできる「代謝量」と「着衣量」が2つ加わることで正確な評価ができる。

一般的な4つうち「RH(相対湿度)」が、日本で日本の家屋で生まれ育った人(←ここがポイント)の快適性にどのように影響するか・・・の前文だと思って下の動画見てほしい↓。

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夏の室内湿度の研究がようやく始まるか?その1

先日紹介したJJJチャンネルが2019年6月の公開からほぼ2年で250回の再生回数で、所謂ほとんど見られない動画であったが、紹介してからたった5日で200回190回以上の上積みされ442回。流石当ブログのコアな読者さんである。その感想など是非お聞かせ頂ければ幸いである。

そしてそのJJJチャンネルで先回の続きで推薦はコチラ↓

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大変な疑問・・・基礎断熱の熱損失 その2

4月01日に一部修正

結局以前の熱貫流率で基礎断熱を計算できるらしい。このドタバタ騒ぎは一体何だろう。

「憤慨」・・・

この意味は、研究者さんと大手メーカーの方ばかり向く官僚(国交省)さんに対してである。

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少し怒りを覚えた・・・
「緑の家」がギリギリ基準内とは?

建て主さんの中でも知っている人が少ない令和3年のこの4月から行われる省エネ説明義務化。住宅を新築するにあたり省エネ法の基準値内なのか、それとも基準から外れた熱の逃げやすい建物なのかをあらかじめ説明する法律である。
この基準値の計算を行うと・・・UA値0.27w/m2kという超高断熱の「緑の家」Bグレードがギリギリでしか満足しない結果になる(試行版)。そんな事って・・・あり?

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パッシブ換気の講習

新潟県ではほとんどなじみの無いパッシブ換気の講習会をスタッフMがZOOMで受けた。パッシブ換気とは、電気的な動力を使わず、温度差や風力のみで行う24時間換気システムのことである。但し建築基準法28条の2の換気設備に該当しないので、一般的にはパッシブ換気を設けても24時間換気設備を設けなければならない。

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お風呂場の溺死の原因はヒートショックではない・・・か。

今から6年以上前に入浴関連事故の調査が行われている。このころから冬季のお風呂場での事故が注目を集めるようになった。しかし報道ではまだまだ詳しい内容を伝えていない。またデータをありのまま受け取ると違った見方もある事を紹介したい。

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無難とは「難がない」という凄い事。
屋根の架構方法とプランの関係

5年前に「『緑の家』は無難な家を目指す」と宣言している。

周りの人に無難な家を造るというと、皆さん怪訝そうな顔になる。無難とはさして優れておらずありきたりな物という印象のためである。しかし茶の世界にも「無事」という言葉があるそうで、これは平穏無事ではなく・・・

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厚物構造用合板の勾配天井は危険かも。 補足編

小屋裏は振れ止め・筋かいで和小屋らしく一体空間化させ、桁下地回りは2階と明確に分けると構造計画が明確になる。赤ラインが厚物合板の位置で、青ラインが防湿気密シート。

前回の内容では一般ユーザーさんでは図もなくわかり難かったであろう。補足では図を紹介する。上は厚物合板を貼ったときに最も無難な構成で設計した図である。

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厚物構造用合板の勾配天井は危険かも。

2023年08月23日気密シートからの湿気流入の写真を更新

先日「プラスチック系付加断熱と内部結露」とのブログを2つアップしたが、高断熱高気密が得意な会社は構造用合板の耐力壁をさけ、新建材合板(ダイライトやモイス)などを耐力壁に使いたがる。しかしそんな会社でも桁上合板や勾配天井の水平面剛性をとる合板(野地板を含む)にはその嫌っている構造用合板を厚物で野地板として平気で使う・・・この矛盾は?これはダブルスタンダートなのか。

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プラスチック系付加断熱と内部結露

ご存じのとおり「緑の家」はプラスチック系断熱材を柱の外側に付加断熱として使用している。透湿抵抗がグラスウールより二桁以上も高いこのプラスチック系付加断熱が内部結露を引き起こすのではないか?とのご質問をよく受ける。大概この質問者さんはある大手高断熱高気密団体の所属メンバーさんである。

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COVID-19とダクト換気セミナー

タイムリーなセミナーである。

オーブルデザインでのCOVID-19へのスタンスは、この7月28日のブログでお伝えしたとおり、指定感染症の取りやめかランクダウン(緩和)である。COVID-19がもたらした日常生活への影響はこれからが本番。経済と自由な活動停滞で多くの人に影響を及ぼすと考えている。一方このCOVID-19で少し改善した事は、様々なセミナーや講演会が事務所でタイムリーに視聴可能なことであり、上のセミナーも視聴できた事。

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東芝エアコン・・・今年は2桁の修理情報でもうオカルトの世界。

この写真はこの記事とは関係なく、先週いつものようにエアコンのストックとして購入。前年度機種のエアコンは8月下旬から9月上旬が一般的に底値になる。

今日は2件で4台のエアコンを東芝さんから修理に来てもらった。その時に・・・

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ERIさんと住宅センターさん、新潟市役所さんの見解はNG
・・・ベタ基礎と布基礎の混用

過去2度取り上げた話題であるが・・・
日経ホームビルダー9月号に掲載されていた「住宅でベタ基礎と布基礎の混合はOK」との文面をみてようやく決着か・・・と思い、まずは新潟県の代表的確認申請審査機関である新潟住宅センターさんと全国規模で確認申請を審査する日本ERI新潟支店さんに電話にて伺ってみた。

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東芝のエアコン故障率90%に・・・と
TOTO製リコール便器から漏水

錆びてアルミフィンの下まで色がついている三菱エアコン室内機の熱交換部分。

2015年~2016年に設置した東芝製の壁掛けエアコンの故障率が90%にもなる。あまり使わない個体を除くとほとんど全滅であり設置後5年以内で約100%の故障率である。

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ゼロリスクを考える。COVID-19など

設置3年目のエアコン水漏れ時の写真であるが、送風口の奥に黒いカビが見える。

夏にエアコンを使えば数年後にその内部で99%の割合でカビは発生する。それを避けることはほぼ不可能である。内部掃除をしても手が届かない所で限界はあるし、現在の複雑になった機器内で普通の人が隅から隅まで掃除できるはずもない。

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レジ袋の有料化から2週間

如何ですか?レジ袋の有料化から15日以上経過してそろそろ影響が出ていると思う。私は7月に入ってから車でコンビニに立ち寄ることがないのでわからないが、一般スーパーと違い、コンビニまで袋持参で買い物する人は少ないはず。

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現在の通気層に疑義有り・・・との警報

最近水平方向に長い窓が多く見受けられるようになった。「緑の家」では当初から開口部の大きい窓を計画していたため、最近の水平方向に大きい窓は普通にある。この水平方向に大きい(具体的には2.5mを超える)窓下の外壁内通気が、実はあまり効果的でない・・・との結果をこの度日経ホームビルダーさんが実験棟で確認している。

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ガスコンロと木の内装

2020.07緑字修正加筆。キッチン吊り戸棚は壁ではないとのこと。

上の写真は壁、天井は全て不燃材、準不燃材のプラスターボードAEPである。この準不燃材以上の空間において、1階の吹き抜けにガスコンロがあるだけで何らかの対処をしないで法律違反として判断されそうだった「緑の家」が過去にあった。

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本当は米ヒバにしたいが、土台がヒノキな訳
 お詫びして訂正。

この写真は土台ではないが、「緑の家」の造り付けのテーブルは米ヒバが多い。米ヒバは大好きな木材の一つ。

2020.04.11追記訂正
大変申し訳ありませんでした。パソコンに数値入力する前にもう一度確認すると・・・私の間違いでめり込みの基準強度が7.8N/mm2なのは製材のみで、集成材はまだ6.0N/mm2のままです。ここにお詫びして訂正します。以下は昨日のアップした内容です。

また一つ、予言した考えたとおり・・・

米ヒバの強度分類がめり込みの強度も含め、ヒノキと同等の分類に指定された。

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シロアリと透湿防水シート 日経ホームビルダー3月号から ①

想定外とこの情報誌は住宅業界を庇ってくれるが果たして想定外なのだろうか?

「緑の家」は超高断熱が特徴であるが、最近の当ブログはそのような話題がすくない。住宅では温熱環境という性能(超高断熱)は様々な必要性能の一つで有り、耐震性や耐久性にと同レベルにあるのではない。比べれば一つ下がって見る性能だと思うから最近の話題は耐久性、耐震性が多い。今回の話題はその耐久性のことである。

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異種基礎か ベタ基礎と布基礎について

2020/02/09ピンク線が間違っていたので直しました。

異種基礎とは上の図のとおり布基礎とベタ基礎は違う形態の基礎と以前お伝えした。最近とある情報で、「布基礎とベタ基礎は同じ直接基礎なので異種基礎として扱わない」とあったので、新潟県の審査機関に聞いた。すると・・・

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2020年査読論文から 外貼りEPS湿式仕上の防水

一番下を除く画像は全てこの論文からの引用・抜粋である。

今回届いた査読論文最後の紹介は

「湿式外張り断熱外装システムの防水性向上に関する研究」

である。

論文のタイトルはその研究者の想いを表すが、「防水性の向上」とつけている。 続きを読む


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