「 家の論評、業界裏話 」一覧

私の省エネの考え・・・ その2 蓄熱の整理

建築技術2016年1月号が手元に届きました。

毎年1月号は南先生監修の温熱環境に関する特集が12年以上続く。

こちらに床下エアコン暖房のことを執筆しましたので、ご興味が有ればこちらの本を購入してご覧ください。その他にも国内の著名な先生方の最先端の省エネと断熱に関する記事が30P以上あります。必読です。

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思い込みは技術者には禁物・・・かな。

この写真は2006年に当HPのコラムに載せた写真。鉄骨のラチス梁がしっかり浮き上がる。これも透湿抵抗(通気工法)の問題。

私達技術者に思い込みは禁物です。

実験や実測を行う前に、

「こうであろう」

「こうなってほしい」

「そうなるはずだ」

と思ってその結果を見ると間違った方向へ結論を導いてしまいます。

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都市伝説など

銅板で屋根を葺いた「緑の家」。現在では緑青になっているだろう。

都市伝説とは根拠の無いことが人伝であたかもそれがあったかのようになった話です。
例えば銅板に発生する「緑青」・・・

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「緑の家」の防火の考え方

前日に「緑の家」は耐震性にとても配慮しておりますが、防火性能は特に大きな拘りがありません。その理由は・・・

総務省HPから

過去25年間における地震による倒壊数は不明ですが、圧死などの死者数は概ね6700人(津波死者は除く)で年間に直すと300人弱、一方火災による死者数が年間1500人以上・・・。火災の大元である「火」は生活になくてはならない大事な自然現象ですから単純に比較は出来ません。死者数だけを見ると5倍と圧倒的に火災で亡くなる人が多いことがわかります。でも・・・

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衝撃的な論文 火災と通気工法

「緑の家」では耐震性※がまず始めにありきで次に耐久性、温熱環境、デザイン(仕上げ材含む)の順番になります。決してデザインや温熱環境(超高断熱)が最優先ではありません。

そして上の中に「耐火性」や「類焼性」などが入っておりません。なぜか・・・。

※・・・この耐震性は積雪1.0~2.5mで耐震等級2以上の個別構造計算による確認の事。感覚や経験で耐震性が高いという評価では無い。

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またまた・・・コレステロール摂取は問題なかった。

科学者「武田邦彦氏」のブログで初めて知りましたが、コレステロール常識的摂取は健康に影響がないとの事・・・。つまり卵の黄身やイカなどに多く含まれるコレステロールを気にしなくてもよいとの事。またまた定説がひっくり返えりました。


私が物心ついてから

「コレステロールの取り過ぎは動脈硬化等を引き起こすので、なるべくそれら摂取が少ない食生活が良い」

とのような事を刷り込まれたような気がします。でも最近の専門医学学会では、
普通の健康な人にとってコレステロールを摂取して悪い事はなく、今まであった制限値を設けいないと、日本動脈硬化学会がそのHP上で発表しました。

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暖房費と電気代の心理

「緑の家」にお住まいで・・・10年前と比べ家が寒いと思った人は多いと思います。
これはサッシや家の性能が下がった事よりも電気代が上がった事が大きいと思われます。

「えっ電気代が上がるとなぜ家が寒くなるの」

電気代は10年前と比べ大凡の家庭で1~2割程度値上がっている事はご存じだと思います。つまり10年前のSプラン(今は廃止仕様)は一番寒い月の電気代(暖房費)が3万だったとします。すると同じ暖房しただけでも今は3.5万はかかります。すると心理的に暖房を控えるようになり、具体的には温度を下げたり、運転台数をへらしたり・・・・。無論そうなると以前より家は実際寒くなります。所がかかる暖房費=電気代が変わっていないので
「家が寒くなった」
と思う事になります。変わったのは電気代で家の性能は殆ど変わりません。樹脂系断熱材は経年劣化があるので断熱性能が25年で2.5割も下がる製品(現場発泡ウレタン)も有りますが、「緑の家」で使用される高性能フェノールフォームは25年で8%といわれておりますから10年では4%以下、更に使用割合で考えると1%です。値上がった電気代はどうにもなりませんので、快適さを維持するには高くなった電気代を払うことになります。但し10年前のエアコンならもしかして買替えれば多少効率があがり電気代が安くなります。

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エコキュートが問題になっている・・・。

近年の給湯器の主役はエコキュートと呼ばれる電気式ヒートポンプ給湯器です。ヒートポンプの仕組みはネットで検索してももらう事として・・・

消費者庁はヒートポンプから発生する低周波が健康障害の原因になっているとの報告書の公表しました。

http://www.caa.go.jp/csic/action/pdf/2_houkoku_honbun.pdf

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今日の出来事から Qペックスや基礎外断熱など

昨年発表されたQペックス3.2の一画面

これはQペックス3.2の入力一面で、昨年の7月にブログでご紹介しました。その時はQペックスにようやく机上の空論にならないような補助入力項目がついたとご紹介しました。改めて当ブログの過去コメを思い返すとこれは・・・予言です。

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通風のエネルギー削減効果と地域

下の図もこちらの論文から抜粋した。

今年の建築学会論文集を7月に受け取ってから2ヶ月経ちました。今日ようやく開封しました。それまで全くの余裕がなく、机の端っこにほおり投げたままでした。

さて紹介の第一は、
所謂「通風による効果、電力削減」です。

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高断熱浴槽は必要か?査読論文から おまけ

今日から日曜日までの上空1500mm(粟ヶ岳くらい)の気温の変化。既に12度の気温になっている。

昨日の記事の裏付けで、今日から外気温が19度をしたまわる朝が連続するので今日明日から秋風に変わり、先取りが好きな「緑の家」のオーナーさんは24時間空調をOFFする人もいるでしょう。

さて、先日の高断熱浴槽の論文でふと思ったことがあります。

どうしてUbtを算出するときに浴槽を密閉して温度湿度は成り行きでお風呂の蓋を開けなかったのだろうか・・・?

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高断熱浴槽は必要か?査読論文から

浴槽(バスタブ)の廻りに断熱材を貼った高断熱浴槽が最近のユニットバスの主流になってきております。まだオプション扱いもありで標準仕様ではありませんので、建て主さんからあった方が方がよいかどうか聞かれます。

オーブルデザインの結論は・・・

「緑の家」に限って言えば、続いて入る習慣があればあえて高断熱浴槽採用の必要無し。しかし数時間の間隔で入浴する事が普通であれば必要。

と答えております。その根拠になりそうな論文がありますので紹介します。

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今だまともな旧Q値算定ができないようでは・・・

旧Q値計算は昨年の10月に一応廃止。経過措置として27年の4月までということ。

住宅業界では今でも住宅の温熱環境性能を示す指標として旧Q値を多くの企業・事業所が使用しています。それも旧はつけずQ値として・・・。

しかし昨年の10月から新省エネルギー法が施行されており、この法律での新Q値は以前のQ値とは違い換気による熱損失が定数になっており、同じQ値という呼び方でもその数値は全く別物とこのブログで昨年取り上げました。

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高崎で講演・・・実務者と研究者の違い

昨日アップするのが忙しくて出来なかったので1日遅れのアップです。

第一セッションの浅葉さんのお話し

高崎の今日の最高気温は33℃だそうで、新潟から見るといきなり真夏になっております。

そんな中、講習会・・・それもエアコンで何ともよいタイミングです。但し冬の話もあり少し暑そう・・・。

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一般的な工事請負契約書に記載された・・・


一般的な
設計・施工一括用請負契約書

私どもは設計事務所なので「工事請負契約」はしません。よって普通の家の請負契約がどのような書式で行われているかよくわかりませんが・・・

最近このような請負契約書の書式をみつけました。住宅のような設計と施工が同じ会社によって行われる小規模建築物のために、各団体が集まってつくった一般的な書式です。つまり住宅以外は設計と施工は通常別々という認識です。

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2013年の建築学会論文 その1 窓の遮熱の重要性を読む

毎年夏に日本建築学会の論文大会があります。何時もはタイムリーに夏にご紹介しているのですが、昨年夏は気がのらなかったので見ませんでした。

最近ちょっと見て書きたくなったので少しご紹介します。

論文(無論梗概ですが)を読むって面白いですよね。

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日経ホームビルダーの記事から

2014.01.22 図の間違いあり訂正

写真は故意に荒くしてある。

日経ホームビルダーの記事から・・・。いつ見ても業界がどっきりするような内容です。今回の記事は「基礎断熱なのに床下が結露」という季節感あるタイムリーな記事。

どの部位で結露したのか・・・詳しくは日経ホームビルダー2014.1月号をお買い求めください

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大手住宅掲示板などネットでの書込み等々・・・

今回、「衝撃の提言」(笑)でアクセス数が増え、また書込みも増え、ふとある検索をした時に、住宅の大ききな掲示板などに「オーブルデザイン」という名称が出てくることに気づきました。

特に「基礎断熱」や「床下暖房」という語意では、結構その手の人達の掲示板に認知されている新潟の設計事務所なのだな~と感じました。これも皆様がご覧頂いてアクセス数がアップしているからだと思っております。ありがとうございます。

ただとても気になった事が・・・

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