「 家の論評、業界裏話 」一覧

個人の地震と政府の地震の違い

全国ほぼ同じ確率で大地震はおこる。それを示す地図。国立防災科学研究所から転載

昨日27日に国立防災科学研究所が発表した、2017年版地震ハザードステーションにおける地震の予測図です。

この図を見て一瞬で

「あれっ?」

と思った方は・・・凄い方です。

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床下収納空間で新潟市さんの見解

「緑の家」は床下高さ(1階床からスラブコンクリートまでの高さ)が最低でも930mmあり、高い時は1399mmにもなります。この空間の半分を床下収納として使って頂いている事が大変多いので、確認申請時にも「床下収納半分あり」と正しく記載しております。

この床下収納の件は相当前からあり↓ブログでも説明してしておりますので一読下さい。

https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2015/12/18/post-0-400/ 続きを読む


経験より歴史から学ぶ事

建築は経験より歴史から学ぶ事・・・

これはよく言われることわざ「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」でもあります。

このブログでも再三申し上げているとおり、

「軒の出の無い屋根はリスクが高い」

と申し上げておりますが、

最近は行きすぎた流行の省エネの方向の思考により、過去の歴史を活かさない施工や計画がこの屋根以外でも見受けられます。

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査読論文から 「RH(相対湿度)等とインフルエンザ」

建築学会環境系の査読論文集2017.03から

蕗の薹も既に終わりかけの3月中旬ではありますが、一昨日から本格的な冬と変わり無い天候の新潟県で、ここ三条でも既に15~20cmの積雪です。そんな中でもインフルエンザはその流行が既に終わっていますが、それでもその話題をあえて一つ・・・。

つい最近の査読論文からです(青字青線は浅間の加飾)。 続きを読む





太陽光発電パネル(ソーラーパネル)と屋根

「HITルーフ」であれば、新築時でも、後からでも屋根に穴をあけずに太陽電池モジュールHIT®を取り付けることが可能。数多くの穴あけ加工やシーリング処理が不要となるので、防水性が低下することがなく、太陽電池モジュールHIT®の取り付け作業が大幅に簡素化されます。施工時間の短縮にもつながります。

これはパナソニックさんの太陽光発電パネル(屋根材)の商品説明からの引用です。http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/01/jn170126-2/jn170126-2.html

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再びFLIRを購入・・・悪意のある色温度の作り方

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左の機種が旧Iphoneのカバー取付け型サーモグラフィー。右の一番小さいのが最近のサーモグラフィー。

証拠にも無く2年ぶりにサーモグラフィーを購入しました。

実は前のサーモグラフィーが壊れてからそんなにその必要性を感じていない2年を過ごしたのですが、現在進行中の温熱環境測り隊には必須らしく購入しました。

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LED電球でようやく信頼改善 パナソニックさん

緑字加筆 2016/11/12

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先日1.5万時間で壊れたLED電球(海外製)。一般に宣伝される寿命が4万時間・・・この1/3くらい。たぶん多くのLED電球がこんな状況。

寿命は4万時間と鳴り物入りで宣伝されたLED電球ですが、一般的に使用されてから丸6年経過しており、徐々にLEDの本当の寿命が広く知られてきております。つまり4万時間も持たない事実・・・。特に海外製のLED電球は1万時間で機能不全になります。これって欺し・・・と思ったのは私だけではないでしょう。なぜなら6年前のLED電球は3千円以上とシリカ電球の30倍だったのですが、寿命が30倍なので購入決断しました。そんな裏切られた想いが無くなるようにとパナソニックが新たな保証を打ち出しました。 続きを読む


もう一度投稿・・・専門家としての職務

今日の会計院の記事を受けて2016年6月15日の再投稿です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以下6/15のコピペ

もし建築士の免許を持っていて、建築士の仕事(設計、工事監理、アドバイス等)をして報酬を得ていれば「専門家」になり、特に資格に「士」がつく分野は、国のお墨付きがあるので、、ネットでも情報発信の内容は慎重に考えなければなりません。

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もう一個だけ紹介を 建築学会論文より その2

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夏も終わり朝晩が涼しくなり窓開けて寝ると風邪を引くくらい冷えてきました。

つまり・・・窓を開けて寝る事ができるのは逆に「真夏だけ」で、本当の通風はその期間だけですが、その期間は湿気が多いので開けたくない・・・その理由で網戸をなくしたのが「緑の家」です。

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熊本地震での倒壊原因(案)を国総研が発表

熊本地震での倒壊原因(案)

やっぱり筋かいではなかった原因

12349876覚えていますか?5月に浅間が言ったとおりの結果になった。

今年の4月に熊本で起きた地震で多くの木造住宅が倒壊しました。そこで直ぐに国は現地調査を始めましたが、4月の下旬~5月のに出された調査チームの第一声は

「筋かい が悪そう・・・」という「私感ですが」と念を押した言葉でした。

しかしその4ヶ月後の9月12日に国の専門家チームでだした結果は・・・

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もう少し紹介を 建築学会論文より

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クールチューブ・クールピットの空気汚染については数年前のブログで取り上げました。今も学会にはクールチューブ(アースチューブ)・クールピットに関す る空気汚染の研究論文があります。その論文を見ると、空気汚染の可能性がある・実際空気汚染しているとか、全く空気汚染はないとか様々です。

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仮説 白アリの地中の移動手段は根っこ!

dscf2909この写真をよく見て・・・。数年前伐採した木の根っこが残っているところ。

まだ仮説ですが・・・

あの堅そうに見える土の中をいとも簡単に白アリは移動しております。クロアリなら土を掘る事に長けていると思いますが、白アリは土を掘るところを見たことがありません。たぶんあまり得意でないはずです。ところがこの現場でその移動方法がわかりました。

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大手ハウスメーカーの社会的責任

新幹線内での投稿なので後で訂正があることをご承知おき願います。

超高断熱住宅が本州で認知されるようになりましたが、その超高断熱住宅の大手の工務店さんが、今年になってから従来北海道で提供してきた超高断熱住宅を全国で一斉に販売し始め、その反響が小さな地方の設計事務所である当方にも聞こえております。

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重要!耐震性の基本は法律をまず守ること その2

今月号・・・濃い内容である。

何時もご紹介している日経ホームビルダーという住宅業者専門誌に。この度の熊本地震の特集があり、

「長期優良住宅を取得した住宅が倒壊した原因を検証」

とあり途中検証ですが良い情報が掲載されており(24日閲覧可能)ました。

この本の販売はこちらで行っております。

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重要!耐震性の基本は法律をまず守ること その1

よくある住宅の2つの基礎形状。この他独立基礎もある。

異種基礎の禁止って知っていますか?

その説明の前に日経ホームビルダーという住宅業者専門誌にこの度の熊本地震の特集があり、

「長期優良住宅を取得した住宅が倒壊した原因を検証」

とあり途中検証ですが良い情報が掲載されておりました。それは「その2」で詳しくご案内しますが、やはり現行の法律を守らないで設計し、又は施工した場合が多いと考えられます。

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筋かいが悪者に・・・現場をもっと知ってほしい。

2017年加筆
2016年暮れに国(調査チーム)が出した結論は、筋かい自体は問題ない。施工ミスなどが合ったため所定の耐力がでなかったとの事。

筋かいとは・・・耐震壁を構成する斜めの木材。法律では90×45(米松)の寸法が一般的。
九州の熊本地震で全壊住宅が多数あったのに対し、日本建築学会の調査チームが現地調査を行っているとの業界新聞での報道がありました。

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建築業界の力関係

休日、日曜日になると当ブログの閲覧者数は半分以下になります。つまり当ブログは企業関連の方(仕事で)が半分以上を占めていると考えられます。特に最近は同業者さん向け内容にもなってしまっており、ここで少し修正をしたいと思います。よって原点に返りこれから家を建てる建て主様向け情報発信(専門用語や難しい理屈は避ける)を主にしたいと思います。

この写真は本記事の家ではありません。

先日、「緑の家」で白アリが発生したと申し上げました。

「緑の家」で白アリが発生するのは3度目です。こんなに注意していても発生する白アリ・・・。
でも他の工務店さんやハウスメーカーでは聞かないよ、「緑の家」がおかしいのでは?
と思っていらっしゃる人も多いでしょう。なぜ聞かないかは・・・簡単な話、この建築業界に力関係があるからです。

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隅柱が折れていても大丈夫と言う・・・行政さん

ある分譲地内の木造3階建物。矢印部分の柱がぽっきり折れている。

私の管理している土地の隣に建っているこの建物・・・
木造3階建てに相当する建築物です。

この建物の青い矢印の柱が、裏山の土砂が流れてきて折れています。
でも管轄する行政に通知して確認すると

「倒壊の危険性の無い建物」

になるそうです。

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木の外壁時に・・・保険適用を受けるため

個別3条申請の木の外壁の家

「緑の家」は木の外壁がとても多いです。そして近年(平成21年以降)の瑕疵担保保証の設計施工基準において、外壁のシーリング※の扱いが明確になったので以前のブログで紹介したとおり、開口部のシーリングを完全に止めた25年以降の「緑の家」から個別3条の申請を設計図書に書き込んでおります。シーリングとは ・・・

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