「 超高断熱、無暖房、パッシブ、Q1、気密 」一覧


「緑の家」のA(As)グレードとBグレードの基礎 その1

「緑の家」には断熱性能がほぼ同じで基礎構造と床下の高さや窓交換が出来るサッシ納まりの違いで7年前からAグレードとBグレードが有りますが、この度連載した実測でその違いもハッキリわかりました。

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驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測。その5 補足   床下暖房は省エネでは無い!

今年の最初の連載・・・「驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測」は4のまとめで終わりました。ただわかり難いとのことでポンチ図でわかりやすさを心がけて補足とします。

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床下エアコン暖房の外周部温度とその完成度  その3

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2月2日氷点下2℃。雪と氷そして風の強い日の「緑の家」。手間のかかる木造ラーメン構造の車庫がやっぱり美しい。

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一番風が当たらない東向き玄関前でさえ、吹きだまりになってしまうほど強風の砂丘頂上。サッシガラスに付いた雪が溶けない・・・。

 

現在リアルタイムで測定中の寺尾西の家に伺いました。

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床下エアコン暖房の外周部温度とその完成度  その2

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以前もブログで申し上げましたが、熱画像撮影機は最近手軽に買う値段に下がったので建て主さんでも既に手にされている人も多いでしょう。その時に注意したいのが、

色だけ見て判断しない・・・

ことです。

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驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測。その4 まとめ

そろそろまとめます。学術的な事でなく、実務的なことでのまとめです。

条件は・・・

新潟県の砂丘地及び水はけがよく、建物下に水みちがない土地において

  1. 基礎断熱のスラブ中央部から熱流量は、スラブ下断熱材無しでも極わずか。
  2. 基礎内側断熱では、コンクリートが床下の熱を屋外へ運ぶ最大の要因となる。よって床下暖房を行ったスラブ外周部は、スラブ下ではない新たな断熱対策も視野にいれるべき。

です。

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驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測。その3

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その2では上グラフで5分ピッチでのスラブ中央部の熱流量をエアコンのON、OFFとの関連を示しましたが、外気温表示を時間の関係で省略しました。

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そこでその3はまず上のグラフに外気温(紫の線)を追加。ただ外気温線が離れているとその関連がわかり難いので外気温の数値だけ上に全体に13℃スライドさせて黄色い線で表示させました。ホントの外気温は紫の線なので誤解無きように。

ご覧のように、スラブ中央部の熱流量は、外気温に「直ぐに」左右される事なく、エアコンのON、OFFによって内外温度差が大きくなり短期影響をうけていると思われます。 続きを読む


驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測。その2 

今(20日午後)は母の診断(介護保険の更新)の為、かかりつけの医院に居て、長時間待っている間に書いております。

 

その1では、基礎(スラブ)下に断熱材のない建物において、築1年であっても環境が良ければ床下スラブの中央部からの熱流量は、外周部に比べほとんどないことが実測でもはっきりとわかりました。

その2ではもう少し細かくデータを考えてみます。 続きを読む


驚き!スラブ中央部から逃げる熱を熱流計で実測。その1 地面より外周へ。

昨年夏から温熱測定隊として「前ラボ」から高価な熱流計という測定器をお借りして、スラブの熱移動状態を測っております。

そして昨年夏に、

真夏でも基礎断熱しているべた基礎のスラブから意外ともいえる熱が奪われている事がわかりました。このことで新しい夏の空調として、6月~7月でも床下空間を暖房して、1階の床温度を冬期の25度まで上げる事で快適性を維持して、居住空間を除湿する方法を報告しました。この方法であれば、除湿量を増やしても不快な寒さにならない・・・。新しいオリジナルな空調方式です。

今冬の測定では新しい発見より、従来から国のマニュアルで書かれているのに、その内容を実測もしないで否定的な考えが一人歩きしている・・・スラブ下に断熱材のない地面だけの基礎断熱の中央部分の熱の移動を明らかにします(この測定建物のみ)。

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最新写真による事実 床下エアコン使用住宅内の床下の汚れ

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建て主さんが掃除して送ってくれた貴重な写真。入居してまだ一年目のゴミは埃と綿埃が主・・・。つまり床上と変わらないゴミの種類。

年末の大掃除時期だからこのような写真のアップをお許しください。

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名古屋は晴れ スラブ下断熱材は?

2016年12月29日22時30分加筆

今日も新幹線から投稿します。下の写真のように名古屋は晴れですね。

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八事・・・という文字が「ヤゴト」だと当初は読めなくて如何に狭い世の中で生きているのか実感させられました。

名古屋市では有名なところなのですね。

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再びFLIRを購入・・・悪意のある色温度の作り方

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左の機種が旧Iphoneのカバー取付け型サーモグラフィー。右の一番小さいのが最近のサーモグラフィー。

証拠にも無く2年ぶりにサーモグラフィーを購入しました。

実は前のサーモグラフィーが壊れてからそんなにその必要性を感じていない2年を過ごしたのですが、現在進行中の温熱環境測り隊には必須らしく購入しました。

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「緑の家」に超高断熱窓に特化したグレードAsを追加

寺尾西の家 (延べ床面積152m2  吹き抜け19m2  サッシ開口部率27.46%)
緑の家仕様→ Asグレード Aグレード Bグレード      備考
UA値 w/(m2K) 0.19 0.24 0.27 ドレーキップ2017年発売
旧Q値 w/(m2K) 0.73 0.87 0.95 換気q値0.25に固定算出
価格差(一棟あたり) +120万 0万 -220万 Bグレードはラフコスト

現在「緑の家」ではAグレードAとBグレードが価格の目安として設定されておりますが、来年からサッシを最高性能にしたグレードAsを追加します。各グレード比較はこちら

 

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開口率27%を超える明るい寺尾西の家。無垢の木・・・このあたりは大手メーカーでは不可能なプラン。

UA値が0.2以下の0.19・・・サッシ開口率(延べ床面積に対するサッシ面積)が27%もあるのみUA値が0.19・・・これは国内トップクラスの性能です。

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予言は当たる!床下エアコン暖房の事・・・

2017年1月18日緑字加筆修正

「緑の家」が旧Q値0.9の超高断熱住宅を宣言してから早10年になります。宣言当時のブログが下に今も残っております。↓こんな古いブログを大事にしている設計者は少ないと思いますが、これが一番大事な、大事な・・・実務者であり技術者としての実績なのです。

https://arbre-d.sakura.ne.jp/blog/2007/04/06/post-0/

この時(2007年)は20年後にきっと旧Q値が0.9が当たり前になる・・・と言っておりましたが、その予言が当たりそうです。今はZEHが脚光を浴びておりますが、そのZEHの断熱性能更に半分の「緑の家」のような超高断熱住宅がきっと10年後には良い家の指標になるでしょう。 続きを読む





流行のパッシブ暖房の注意点

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高崎の家は、冬は太平洋側の気候に属する群馬県にあります。つまり冬は晴天の日が多い恵まれた気候にあります。よって窓の大きさ配置によっては殆ど暖房を必要としないほど、日射を有効利用できる地域でもあります。しかし以前から何度も申しあげているとおり机上の空論にならない事が肝心で、そのために敷地選定が大変重要になります。

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昨日は前先生と1日一緒でビック発見!

移動途中の黒崎SAでミスト冷却が行われていたのでどんなに疲れいても撮影する前先生とソイルペディア社長佐藤さん。

昨日は朝から夜まで前先生と一緒でとてもビックな発見がありました。
それは・・・FRIR(フレアー)で撮ったある一枚の画像・・・。

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300万円以上のサーモグラフィー ④の補足 エアコン停止の映像

④の内容で大変なミスをしましたので緊急UPします。

日之出町の家ではエアコンが途中まで停止していた。

実は読者さんから

「日之出町の家」のスリットが塞がっているのか?

との指摘があり、それをよく調べると・・・

なんと、

日之出町の家では居間の熱画像撮影時は床下用エアコンが停止しておりました。

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300万円以上のサーモグラフィー ④ コールドドラフトと垂直温度分布

2016年3月9日22時に緑字加筆修正

引き続き300万円以上する熱画像カメラを巧みに操る東京大学の前先生の写真です。
この話題はいくつでも書けるほど面白く現状把握に最適です。
最高性能木製サッシからもコールドドラフト。

こちらは日之出町の家の家族の間の大きなサッシを写したものです。
見事に・・・ほんと綺麗にコールドドラフトを防いでいますね。

予めお断りしますが・・・

300万円以上のサーモグラフィーシリーズで取り上げている家は全て普通に暮らしている家で、特別の事をした展示場とかモデルハウスといった特殊な建物のデータではありません。また住まい手さんが自分に合った独自の温度設定などを行っており、実際の生活上の測定です。

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300万円以上のサーモグラフィー ③ 床下吹き出し温度

引き続き300万円以上する熱画像カメラを巧みに操る東京大学の前先生の写真です。吹き出し温度は46℃。3m位離れた天井付近温度は36℃のピンポイント表示。上水管で熱を吸収されていることがわかる。

こちらの写真は床下から床上を見あげ床下エアコンの吹き出し口周囲の温度を測った所です。空気温度をサーモグラフィーで測る事はできませんから、温風がどのように流れるかは、接触した物質の表面温度から推測します。

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300万円以上のサーモグラフィー ② 床下内上下温度分布有りが均一

引き続き300万円以上する熱画像カメラを巧みに操る東京大学の前先生の写真です。

一階床面裏がほぼ同じ温度であることがわかる。大引きのとの温度差は大引きから床上に熱が移動し難いから。逆を言えば赤いところが熱が逃げないところ。

「緑の家」である旭町の家の床下の熱画像です。この大引き部分は木の厚さが120mmあり熱が床上に伝わり難いのでこのような分布になります。熱が逃げる周囲は温度が低くなる・・・。床裏面も上部床に逃げて(伝えている)おりますね。つまり一階床面が暖かくなる・・・となります。

暖かい空気は一階の床裏を這うように横移動し、最終的にはスリットやコンセントボックス、床と壁の予期せぬ隙間から一階へでます。

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新潟の気候ではウッドサッシには注意が必要。その2

庇でウッドサッシとサッシ枠周囲を雨から守る。

高断熱ウッドサッシは木で出来ております。よって水が掛かれば大小はあれ必ず伸び縮みは、アルミや樹脂サッシより大きくなる事は容易に想像出来ます。またウッドサッシ周囲も木で造られていれば、同様で外壁、サッシ共に伸びたり縮んだりしています。・・・それが木材です。

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新潟の気候ではウッドサッシには注意が必要。その1

ウッドサッシ(断熱木製サッシ)の劣化により気密性が完全に破壊された。
矢印パッキンが機能していない。

先週講師として「住まいと環境 東北フォーラム」の勉強会に出席してきました。
その時に使ったPDFを参考に少し超高断熱住宅の弱点を何回かに分けてお話しして参ります。

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超高断熱住宅 「緑の家」の簾を取付け その2

屋根(庇も)掛かる部分だけ雨が地面にない・・・。た簾を固定するバー(簾受け)がしっかり仕事をしている。

先週の見学会2日目は結構な雨模様になりましたが、その雨でよくわかることもあります。
例えば「緑の家」の庇は何の為にあるのか・・・

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夏の「緑の家」は簾でしょう。

簾の凄いところはこのようにしっかり景色が見えること。視界が遮られずに日射と外部視線を防ぐ。

簾が掛けにくい難い「緑の家」がありまして、何とか簡単に簾が設置出来ないかと現在思案中です。その試作が出来たとのことで、現在施工中の「旭町の家」で試して見ることに・・・

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とうとう大手メーカーが樹脂ドレーキップ窓販売予定

現在施工中の旭町の家。ドレーキップのコーナーサッシ。

超高断熱高気密である「緑の家」では樹脂サッシでもドレーキップ窓を優先的にお勧めしております。このドレーキップ窓を薦める理由は以前のブログにありますが、実はこのドレーキップ窓・・・大手サッシメーカーさんの2社(リクシル、YKK)は今まで主力商品にはありませんでした。所が・・・

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